デザイナー、中山路子が手掛けるレディスブランド「ミュベール」を運営するフレンズ(川守英昭社長)は、7月末付けでアダストリアグループを離れた。アダストリアから川守社長が全株式を取得した。
「アダストリアとは扱っているブランドの特性が異なるため、シナジーが薄い」(川守社長)というのが理由。独立した企業体制となったが、今後「異業種などを含め、相乗効果の出る相手とは組んだり、合弁会社を作ったりすることも考えていく」(川守社長)という。
フレンズは、旧トリニティアーツが13年に完全子会社化。デザイナーのクリエーションを軸とした卸ビジネスを主力にするフレンズと、現在、店頭起点の小売型SPA(製造小売業)をめざすアダストリアとでは方向性が異なる。「フレンズの成長にとって良い影響を与えない」(アダストリア)と判断し、アダストリアは全株式を売却した。売却金額は非公表。