AOKIホールディングスはファッション事業で、郊外型業態「AOKI」とSC中心業態「オリヒカ」の既存店活性化策の強化および新規出店に取り組み、16年3月期に増収増益を目指す。
今上期は客数減が響き既存店売上高が微減だったが、新規出店が寄与し、ファッション事業は前年同期比2・4%増収の446億9700万円となった。「アニヴェルセル」などの上質なロイヤルブランドの販売強化でスーツの一品単価は4%増の2万6300円。
既存店の客単価は5・9%増だった。レディスは堅調が続いており、売上高は16・9%増で売上高構成比は13・8%に高まった。粗利益率の改善や経費適正化など営業利益確保のための施策も効果を現した。
AOKIでは下期、客数増に向けて価格訴求の販促・宣伝も強化する。6月に客数が2ケタ減となり既存店売上高が大幅に落ち込んだが、販促費用を削減し過ぎたのが要因とみる。その反省から、下期はブランドイメージを重視した販促・宣伝を継続する一方で、チラシ宣伝も復活し、テレビCMも含めて価格訴求に力を入れ、客数増につなげる。