スタンプス「キジノカノウセイ」が販路拡大 バウハウスで展示も

2025/11/20 07:58 更新NEW!


バウハウスでの展示コーナー

 アパレル製品を企画生産・販売するスタンプスは、オリジナル生地を使ったブランド「キジノカノウセイ」が国内外で販路を広げ、売上高が前年比5割増ペースで推移している。

【関連記事】《トップに聞く》スタンプス代表取締役 吉川修一氏 独自開発素材ブランドが成長

 糸や織りにこだわり、風合い、表面感、織り柄など生地そのもののデザインを追求したブランド。尾州や桐生などの産地と連携して開発したテキスタイルを、アパレル、ネックウェア、ホームテキスタイルなどに製品化する。最終的な製品をあまり想定せず、面白い生地作りを追求することで生地そのものが映え、存在感のある製品に仕上がり、人気が広がってきた。欧州ではストール、ジャケット、敷物などが人気だ。

 23年からはパリで開かれるインテリア・デザインの国際見本市「メゾン・エ・オブジェ」に出展し続けている。今年からは新たに20件の卸先との取引が始まり、取引先でキジノカノウセイのイベントがあり注目度を上げている。ソウルやヘルシンキ、パリなどの卸先で開催されたほか、ドイツの美術造形学校バウハウスでは、移転100周年イベントで展示コーナーが設けられた。12月にはロンドンのジャパンハウスでウィンドー展示も予定するなど、海外での認知度を高めている。

 現在、海外販売比率は約3割。来年1月もメゾン・エ・オブジェに出展する予定で、今後も販路開拓に力を入れていく。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事