京都バル(運営は中澤)が21日オープンする。地下2階~6階、総売り場面積約1万2000平方㍍に、「各カテゴリーのナンバーワンブランドをどれだけ入れるかが勝負」(中澤勇社長)との考えのもとで厳選した33店で構成する。セレクトショップやデザイナーブランドほか多彩なテイストのファッションブランド・ショップを揃える。初年度売上高は70億円以上を見込んでいる。
コンセプトは「上質なショッピング体験の提供」。高級ホテルのようなゆったりとした空間に配された各ショップは、「ブランドの世界観を存分に表現した売り場」の中にギャラリーやレストスペースを設けるなど、館のコンセプトに合わせた店作りをしているのが特徴だ。
6階ワンフロアは、国内外最大となる店舗面積1506平方㍍で「ロンハーマン」が「RHカフェ」併設型で出店する。1階以外の出店は初めてだが、屋上庭園から入る作りになっているほか天窓を設けるなど路面店風に仕上げた。なおロンハーマンの国内出店は京都バルで終了となる。5階ワンフロアは「無印良品」(1606平方㍍)。通常店舗は床材はオークを使用しているがウォールナットを使用するなど内装・什器を「高質化」した。買い付けのファウンド・ムジや回収した衣料品を染め直して再販するリ・ムジも展開する。
4階は「ザ・コンランショップ」がフロアのほぼ半分の約760平方㍍で出店する。昨年2月に閉店した大阪店に替わる関西唯一の店で、国内6店目。快適さやコミュニケーション、リラックスなどを切り口に五つのシーンコンセプトに分けている。京都を意識して男女の草履や団扇(うちわ)、風車のオブジェなど和のレザー雑貨も並ぶ。3階の「エストネーション」は初めて風呂敷を品揃えする。2階の「トゥモローランド」(990平方㍍)は、英「スナイソン」を販売するほか、同店だけの取り扱い商品も多数揃える。
1階は「マルニ・メンズアクセサリーショップ」(33平方㍍)が百貨店以外では初めての出店となる。今後、上質な商業施設に出店を検討する。「ピーチズ&クリーム」(26平方㍍)は東京・南青山のマンションの一室で、ヴィンテージジュエリー・アクサリーとオリジナルの衣料・服飾雑貨をテイストミックスで提案するセレクトショップ。商業施設は初出店。来春、大阪にも出店する予定。「4℃」(157平方㍍)は一部ブランドを除くジュエリーとバッグの複合型大型店を出す。