信用交換所によると、25年4月の全国繊維業者の倒産(負債額1000万円以上、整理・内整理含む)は37件で、前月比17件増、前年同月比では13件の増となった。負債総額は95億2300万円で前月比194.2%増、前年同月比123.2%増。件数は24年10月以来の30件台、負債総額は24年3月の115億円に次ぐ高水準となった。
負債額10億円以上の倒産はズーティー(神戸市)と稲心(福岡県久留米市)の2件、5億~10億円も2件で、大半は1億円以下の少額倒産だった。特に婦人服を中心とする地方小売店の倒産が目立っている。
業種別では、小売商19件、ニット製品・洋品雑貨製造卸7件、織物製造と紳士・婦人・子供服・被服製造卸、寝具・インテリアがそれぞれ2件などとなっている。原因別では業績ジリ貧が36件を占めた。