ベイクルーズの和田取締役と金子バイヤーに聞く
何でも持っている大人に「これなら欲しい」と思わせたい
――開発の理由は。
和田氏 セレクトショップは成長する中で、オリジナルも増え、より多くの人に向けた店になってきた。それ自体は悪いことではないが、初期のセレクトショップのように世界中から旬の商品を集め、そこに服好きが集まるコミュニティーの役割は薄れてきている。そういう店をあらためて作りたかった。
金子氏 服も暮らしも自分流を確立していて、お仕着せのライフスタイル提案には食指が動かない人たちに向けた品揃えを目指した。DCブランドやアイビー、アメカジ、古着など70~80年代のトレンドを通過した40~50代の大人の男性客に来てもらいたい。
――店の特徴は。
和田氏 70年代に一世を風靡(ふうび)した「スポーツトレイン」の復刻バッグや、定番ブランドでも別注をかけ、丈やシルエットをアレンジしたシャツや、サイズ感を工夫したバッグなど、「そんなのもう持っている」という人でも、「これなら欲しい」と思うようなものを形にした。1店で終わらせず、2店目も出す考えだ。
金子氏 オリジナルはやらず、仕入れ商品のみ。ワークブーツ用の革を使った手縫いのバッグやトルコ生産のルームシューズなど、「他では買えない」を足を使って探し、常に新しい商品を投入する。トルソーを使ったコーディネート提案もしない。モノ自体の魅力で勝負したい。
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