ブライダル市場が堅調だ。挙式、披露宴は組数が伸び悩んでいるが、費用の総額や単価が増加傾向にある。三越伊勢丹ホールディングスがブライダル事業の新会社を10月中旬に設立するなど市場活性化の動きが広がっている。一方で〝なし婚〟と呼ばれる結婚式や披露宴をしないカップルは婚姻数に対して5~6割に達する。挙式のあり方の変化や、二極化するマーケットに対応した新たなビジネスモデルの構築が迫られている。
結婚情報誌『ゼクシィ』の15年度調査によると、挙式・披露宴の総額は352万7000円(全国平均)と過去最高だった。総額は消費増税の影響もあったが、前年に比べて19万円増加した。招待客1人当たりの費用は前年比4000円増の5万9000円に達した。