ブリュッセル首都圏政府とブリュッセルの小売業を支援する機関のアトリウムは、日本のファッション小売店・ブランド向けに、EU(欧州連合)の首都といわれるブリュッセルへの進出支援を説明する会合をベルギー大使館で開催した。同都市の特色や消費環境を説明し、グローバル展開の足がかりの場としての利点をアピールした。
ブリュッセル首都圏政府のセシル・ジョドーニュ対外貿易担当大臣があいさつで、「ブリュッセルは英仏独という欧州消費市場の8割にアクセスできる戦略的立地。コンパクトな都市だが今は再開発が盛ん。様々な国から観光客が訪れ、中央アジア、アフリカなどからの移民も増えて、国際色豊か。その一方で不動産賃料は他都市に比べ安い。欧州で直接消費者との関係を築くには、まさに絶好の場所。日本のファッション店・ブランドを意欲的に誘致したい」と語った。
また、地域商工会議所の役割を担う存在であるアトリウムのジュリアン・バク・チーフリテールオフィサーは「ブリュッセルには大小4地域があり、それぞれに特色がある。日本企業にとって、どこに出店するかが一番の課題。最適な場所で成功してもらうためにアドバイスするとともに、パートナー紹介、事務所探しまでサポートする。投資を決断するための確実な情報も提供する」と話した。
会合には日本の小売業・ブランド6社が参加し、対外貿易担当大臣や輸出担当者などと意見交換した。