クロシェグループ(神戸市)のクロシェが運営するレディスセレクトショップ「ジャスミンピークス」が好調だ。上半期(2~7月)は全6店が前年同期比2ケタ増の売り上げとなり、予算も達成した。インポートブランド中心のため為替の問題はあるが、売るべきものをバイヤーから店頭スタッフまで共有できているのが好調の理由という。
ジャスミンピークスは関西中心に6店あり、約120ものインポートブランドを扱う。コレクションブランドから、知られていない新進ブランドまで幅広い。宝石箱のようなイメージの店作り、「ちょっと気が利くコーディネート」を特徴とする。
これまでは市場動向にかかわらず、バイヤーが独自の判断で買い付け、他にはない新しさの提案を前面に出してきた。ショップイメージも定着してきたため、2年前から市場を見据えた仕入れを一部取り入れた。今春夏はガウチョパンツも十分仕入れて、売り上げを伸ばす要因となった。何を売るか共有化が進んだため、各店のディスプレーもアピールポイントが明確になったという。
中心顧客は30~50代の女性。新規客の獲得が進んだのも増収の理由になっている。
あくまでセレクトショップのスタンスを崩さないため、オリジナル商品の比率は20%と決めている。これが増えると、品揃えの面白みがなくなり、残ればセールすることでイメージダウンの可能性もあると見ている。
新規出店は急がず、好立地、販売スタッフの確保といった条件が揃えば検討する。