クロスプラス上期、製造卸が営業黒字

2015/09/12 06:54 更新


 製造卸売グループの売上高は294億4000万円(前期比6.3%増)だった。売り場提案型のトータル販売の強化により、大手専門店チェーンとのODM(相手先ブランドによる設計・生産)が拡大したことに加え、中堅量販店への販売も増えた。

 チャネル別売上高は専門店130億円、量販店129億円、無店舗27億円、その他6億円で、専門店が量販店の売り上げを上回った。粗利益率は2.6ポイント改善し、17.3%。販売単価が65円増の1159円となる一方、採算性の低い部門の改廃、商品の見直しによるロスが減ったことにより向上した。

 仕入れ、在庫、販売の管理を徹底し、期末在庫は7億円減の16億円、在庫回転数は10.6回増の30.1回転となった。また、販売・管理費を50億8000万円(1.2%減)に抑えたことで、営業損益は6800万円の黒字(前期は10億3300万円の赤字)に転換した。

 上期での営業黒字は7期振り。製造卸売グループのレディスODM企業のスタイリンクも売上高13億800万円(3.7%増)、営業利益1200万円(2300万円の赤字)と好調だった。

 SPAグループの売上高は42億3900万円(15.9%減)。子会社のヴェント・インターナショナルが期首から9退店したのが響いた。ただ、不採算店の退店、本部管理コスト削減で営業赤字は6億3100万円と約2億円縮小した。SPAグループの期末店舗数はヴェント・インターナショナルが国内35、海外14、クロスプラスが国内40、海外9。



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