デサント、水沢新工場を公開 30億円投資し働きやすい環境作り

2025/11/04 17:00 更新NEW!


独自のファクトラインシステムを導入した

 デサントは10月29日、建て替え工事を済ませ7月に稼働した水沢工場(岩手県奥州市)をメディア公開した。同工場は「デサント」ブランドの看板商品「水沢ダウン」を年間2万5000着生産する重要拠点。生産効率を高め従業員が働きやすい環境とすることで、より複雑な仕様・デザインに挑めるようにした。

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 小関秀一社長は「衣料品の国内生産比率が1.4%と言われるなか30億円投じて工場を建てるのはよっぽどの覚悟がいる。ブランドの象徴である水沢ダウンを育てるため、中途半端なことをせず最高レベルの工場を作りたかった」と強調した。

 旧工場は8棟に分かれていたが新工場は1棟ワンフロアのバリアフリー設計。生産ラインの容易な組み換えを可能にするため、縫製エリアの空間上部には配線ダクトとエアコンプレッサー配管、照明を集約した構造物「ファクトライン」を2メートル間隔で配置した。工場面積は以前の1.5倍となる約5100平方メートル。

 快適性にも配慮。糸くずや羽毛の飛散などを防ぐため風が生じない輻射(ふくしゃ)熱冷暖房システムを入れた。リラックスできる休憩ラウンジや体調不良時に休めるベッドルーム、緊急通話などに使えるフォンブースなども備えた。

お披露目会には小関社長(右から2人目)や倉成淳奥州市市長(右から3人目)らが参加した


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