アパレルの法人在庫買取業、shoichi(大阪市、山本昌一社長)は今秋、リサイクル糸100%の自社ブランドニットウェア「マーサエシカル」の販売を始めた。買い取った在庫の中には再利用できないものもあるため、「原料に戻してリサイクル糸にして製品化すればいいのでは」と考えた。
素材は愛知県一宮市の反毛業者に依頼したリサイクルウール80%と、リサイクルナイロン20%。洗濯ラベルや縫い糸はリサイクルポリエステルを使って100%リサイクル由来の製品とする。大阪府泉大津市のニッターに編み立ててもらう国産ニットウェアだ。
アイテムはユニセックス感覚で使えるトップやストールなど5型ある。色は薄いグレーと黒。ハイネックのプルオーバーは5980円と、国産でありながら価格を抑える。
10月21日からクラウドファンディング「マクアケ」で先行販売した。アパレル廃棄の現状や日本の優れたリサイクル技術を知ってもらうことも目的としている。4日目で目標の50万円を達成しており、反応は上々だ。今後アイテムを増やし、自社ECサイト、楽天市場での販売を続ける。
(繊研新聞本紙19年12月4日付)