アーバンリサーチは、11月に米ニューヨーク発のメンズストア「フリーマンズ・スポーティング・クラブ」の日本2号店を東京・二子玉川に出す。オリジナル、仕入れのウエアのほか、スーツやシャツのオーダーサービスも提供。理髪店も店内に設け、かいわいの常連客獲得を目指す。
フリーマンズは、06年にマンハッタンでオープンしたメンズストア。米国製のオリジナルスーツやカジュアルウエアを販売しているほか、店舗に隣接する形でレストランやバーも運営し、服や食など生活全般にこだわりを持つ大人客が集まるコミュニティーとして人気を集めている。
アーバンリサーチは同ショップと提携し、13年の春に東京・青山に路面店をオープン、アーバンリサーチの店舗でもフリーマンズの商品を販売してきた。また、青山店にはバーやレストラン、理髪店も併設し、ニューヨークの店舗と同様、店を軸にしたコミュニティー作りにも取り組んできた。
アーバンリサーチは全社売上高の2割近くをネット販売が占める。乾展彰執行役員は「実店舗とネットの間を行き来する顧客は増えている」とみる一方、「今後の出店ではたとえ路地裏立地でもしっかり来店客をつかめる店を作ることが不可欠」とする。
フリーマンズ2号店でもこの考えを反映した店作りを行う。立地は玉川高島屋ショッピングセンターの南館アネックスで、3フロア構成の売り場面積は約330平方㍍。品揃えは1号店と同様だが、常連客が見やすい売り場を想定し、ドレスウエアとカジュアルを区分せず陳列することにした。
また、かいわいにはカフェや飲食店もあるため、店内に理髪店は置くが、レストランなどは設置しない。近隣の店舗と一体となってコミュニティーを作り、大人の男性客の顧客化を目指す考えだ。