【ミラノ=高橋恵通信員】9月4日に死去したジョルジオ・アルマーニ氏の告別式が、6、7日にミラノ市内の本社内アルマーニ/テアトロで行われ、ファッション関係者、芸能人、政治家などのほか、数多くの一般市民が弔問した。弔問客らは長蛇の列に静かに並び、〝モードの帝王〟に最後のお別れをした。現地報道によると、約1万6000人が訪れた。
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ほの暗い式場の床には、東洋風のランタンが敷き詰められ、中央には明るい色の木製のひつぎが置かれて、その両側にはミラノ市の旗を掲げた2人の衛兵が立つ。伊の現代作曲家ルドヴィコ・エイナウディの音楽が流れ、アルマーニ氏が好んだという、イタリアの教会をイメージした「アルマーニ・プリヴェ」の香水「オニキス」のような香りが漂う。奥正面には笑顔のアルマーニ氏の写真が掲げられ、その横には「私が残したいと願う痕跡は、献身、敬意、そして人々と現実への配慮からなるものだ。すべてはそこから始まる」という、亡くなる数日前に残した最後の言葉の一つが署名と共に記されていた。