ゴールドウイン、人工クモ糸会社へ出資

2015/09/08 15:59 更新


 ゴールドウインは8日、山形県のベンチャー企業、スパイバー(鶴岡市、関山和秀代表執行役)と事業提携契約を結ぶとともに、同社による第3者割当増資を引き受け、30億円を出資すると発表した。取得株式数は187万5000株となる。払い込み期日は9月30日。スパイバーの資本金は8月31日現在で25億3458万円、発行済株式数は1373万9000株となっている。

 スパイバーは世界で初めて人工合成クモ糸量産化技術の開発に成功したベンチャー企業。クモの糸は世界で最も強靭な繊維ともいわれており、人工的に量産化できれば石油由来の化学繊維とは一線を画した新しいビジネスモデルの創出を可能にする技術基盤になると見られている。

 ゴールドウインはスパイバーが開発した「クモノス」を新世代高機能素材として注目。今回の資本提携および事業提携を通じてスポーツアパレル分野での独占的業務提携を行い、共同で製品開発に取り組んでいく狙い。

 スパイバーは内閣府創設の「革新的研究プログラム」の「超高機能構造タンパク質による素材産業革命」のプロジェクトに、コア研究機関として指名選定されている。



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