「軌道に乗せて全国へ広げたい」
日々現場を走り回り、経験を積んでいる若手社員の皆さん。彼らはファッションビジネス業界の財産です。このコーナーでは、業界の未来を担う各社の期待の若手(25~35歳)を紹介します。
今年4月に立ち上げた、おしゃれを楽しみたいシニア層向けのPB「メゾンドウーマン」を担当しています。アパレルメーカーを通さずに物作りをするのは百貨店にとって未知の世界。商品開発の段取りをつけていくことが難しいです。
販売担当のころは、「誰に売りたいのか」といったブランド側の意図を売り場ともっと共有できればと思っていました。自分が作る側になり、店頭とのコミュニケーションが不可欠と強く感じています。
今のお客様だけでなく、次に来るお客様も視野に入れることが必要です。団塊の世代はファッションに敏感で、鮮やかな色や柄物に反応する人が多い。変わりつつあるお客様に対応していかないといけません。
以前、シニア向けの単品を企画していたこともあります。その時提案したのがピンクのコート。最初は販売員の反応が悪く不安があったのですが、「色が良いね」って言ってくださるお客様が多くて。意見が違った時こそ、店頭と議論を重ねるべきだと痛感しました。
スタートしたばかりのブランドなので、まずは軌道に乗せて全国に広げることが目標です。心掛けているのは、どんなに忙しくても仕事を楽しむこと。仕事ができることへの感謝を忘れずにいたいですね。
<上司の声>
栗田佳代子バイヤー 生地選定やトワルチェックはバイヤーでもなかなか経験する機会がない仕事。大野は店頭とコミュニケーションを取りながら進めています。