アッシュ・ペー・フランスは15~16年秋冬から、スペインのレディスウエアブランド「デ・ドゥエ」の独占輸入販売権を取得した。これまでも一部直営店での販売や卸を行ってきたが、改めて「アッシュ・ペー・フランスの〝国家プロジェクト〟とも言うべき事業として、全社でしっかりと取り組みたい」(村松孝尚社長)としている。
独占販売を機に、15~16年秋冬から同社の全国のショップで期間限定店やコーナー展開を拡大するほか、百貨店での期間限定店の実施も視野に入れる。16年春夏にはオンリーショップのオープンも目指す。
デ・ドゥエは、スペインのガリシア地方を拠点にするロサリオ・フロハンとアルフレド・オルメドの二人のデザイナーが手がける。サンプル製作から生産まで、ロサリオが母の代から受け継いだクチュールのテクニックを持つ縫製工場で生産。検品、出荷まで職人も含め、30人のチームで一貫して行う〝顔の見える物作り〟が魅力だ。ウエアは上質なリネンを使ったAラインドレスや、プールをテーマにしたオリジナルプリントをのせたスカートなど、リラックス感のあるコレクションとなっている。価格はブラウス2万~3万円、ドレス4万円台後半~8万円。グラフィックデザイナーのアルフレドが、オリジナルのストーリーを元にしたグラフィックをウエアに手描きするセミオーダーラインもある。
村松社長は「服が売れない時代と言われるが、このタイミングでこそ、彼らの服作りの背景にある美しい精神性を感じてもらいたい。ファッションのこれからの在り方を、共に提案して行きたい」としている。