矢野経済研究所によると、14年の国内のインポートブランド(主要15アイテム分野)市場規模は、前年比10.3%増の2兆1993億円と4年連続で成長した。富裕層を中心としたブランド顧客層の消費活性化と、インバウンド(訪日外国人)需要の増加が主な要因。
円安の進行で同市場を取り巻く環境は厳しく、13年、14年と商品価格の値上げに踏み切るブランドが続出した。日本人中間層の消費が鈍化したが、富裕層とインバウンド需要が補った。
主要15分野は、「レディスウエア」「メンズウエア」「ベビーウエア」「バッグ・革小物」「シューズ」「ネクタイ」「スカーフ・ショール・ハンカチ類」「レザーウエア」「ベルト」「手袋」「ウォッチ」「ジュエリー」「クリスタル製品・陶磁器」「アイウエア」「筆記具」。11分野が前年を超え、インバウンド需要の高いウォッチ、アイウエアは約2割増と大きく伸びた。15年は、14年比5.4%増の2兆3189億円を予測する。他シューズは、他アイテムの成熟に対し、需要が拡大中のため、今後も成長するとみている。
■国内インポートブランド市場調査 欧州、米国のブランドを輸入販売する商社、メーカー、小売業者、各ブランドの日本法人などが対象