伊ナポリの高級紳士服ブランド「イザイア」を販売するイザイアの業績が好調だ。15年度は、売上高5000万 ユーロ を見込み、前期比20%強の増収となる見通し。ブランドのトータル化を進め、卸売りと並行して主要都市への出店を増やしており、ブランド認知度が主力市場で高まったことが要因だ。日本でも7月に直営1号店を出した。今後も商品領域を広げ、出店を継続する。
1957年の創業。ナポリの仕立て技術を生かした伝統的なスーツやジャケット、コートなど重衣料のブランドだったが、10年前から重衣料のパターンや型を見直し、ブランドイメージも刷新、商品領域の拡大で事業規模の拡大に乗り出した。
この間、シャツやネクタイのほか、ニットやデニムアイテム、カジュアルアウターも作り、シューズやベルト、ジュエリーもコレクションに加えた。ブランドのトータル化と並行し、出店にも乗り出した。本国のミラノ、カプリのほか、アジアやウクライナなどに出店。今年は日本のほか、米ニューヨーク、ロサンゼルスにも直営店を出した。
現在12店があるが、既製品を売るだけでなく全店にオーダーサロンを設けている。同ブランドは卸売りが主体だが、小売店でブランドの全体像やもの作りへのこだわりを現地の消費者に伝えることでファンを増やし、業績の拡大へつなげている。
今後もブランドのトータル化と出店拡大に取り組む。今秋からサングラスも発売する。直営店もローマ、ロンドン、パリへの出店も計画する。