伊藤忠商事が手掛ける日本での「ランバン」事業で、インポートが好調に推移している。今年1~6月は10%増の売り上げ(小売りベース)で、国内の顧客に加えて、インバウンド(訪日外国人)需要も後押しした。ここ1年半は新店がなかったが今後は出店を計画している。
同社のランバン事業は昨年、売り上げが過去最高の403億円となった。内訳はインポートが前年並みの32億円、ライセンスが371億円(前年比34億円増)。今年に入って、ライセンスの好調は継続しながら、インポートの伸びが目立ち始めた。1~6月の事業全体では5・3%増で、インポートの伸びが全体を上回っている。
インポートが伸びているのは、「15年春夏のコレクションが前シーズンに比べて、日本の顧客のニーズに合致した」ことや、インバウンド需要の拡大が主因。「この波に乗る形で、さらに活性化させる」方針で、現在7店のショップの拡充に乗り出すほか、インバウンドも「様々な仕掛けを検討」する。
好調が続くライセンスでは「ランバン・オン・ブルー」のEC拡大を推進する。他社サイトでの販売だけでなく、昨年春に公式サイトを立ち上げ、「売り上げは順調」としている。3年後には、公式サイトだけで年間10億円の売り上げを目指す。