日本政府観光局によると、15年7月の訪日外国人客数は前年同月比51.0%増の191万8000人となり、これまで7月として過去最高だった昨年(127万人)を上回った。また15年4月(176万5000人)を上回り、年間を通じた単月としても過去最高を記録した。夏休みの訪日プロモーションが需要を喚起し、航空路線の拡大やクルーズ船の大幅な寄港増加が寄与した。
中国が105.1%増の57万7000人となり、全ての国・地域を通じて単月過去最高を記録した。1~7月累計は275万5500人で、14年の累計(240万9158人)を突破した。台湾、香港、インドネシアも単月過去最高を記録した。
8月は東アジアから大型クルーズ船の寄港、MERS(中東呼吸器症候群)で運休・減便されていた日韓航空路線の運航再開などが夏休み後半の送客拡大に貢献する見込み。シンガポールの建国50周年の連休(7~10日)、フィリピンの連休(21~23日、29~31日)など東南アジアの旅行需要増が期待できる。