京王百貨店 婦人服PB「ミ・デゥー」の出店加速 

2017/05/30 04:20 更新


 京王百貨店が企画、生産から販売まで一貫する婦人服ブランド「ミ・デゥー」は今春から販売員の確保など運営面をパートナー企業に委ねたオンリーショップの開発に着手した。これまでの百貨店インショップに加え、新たな事業モデルを確立して出店を加速する。

 ミ・デゥーは京王百貨店の新宿店、聖蹟桜ヶ丘店で14年春にスタートし、15年から都心、地方百貨店への外部出店を始めた。婦人服ブランド事業は初年度から黒字を計上。16年度の売上高は前年比43%増え、13店舗体制となった。今春は2月28日に新潟伊勢丹(売り場面積17平方メートル)、3月2日に水戸京成百貨店(33平方メートル)で新規出店した。

 新たなモデル事業として、サンエー(沖縄)が運営するSC、那覇メインプレイス2階にオンリーショップを2月24日開設した。売り場面積は56平方メートル。従来の百貨店インショップでの出店は販売員の確保が課題だったが、那覇のオンリーショップはサンエーが販売員の採用など店舗運営を担うことでリスク分担した。初期投資を軽減し、商品供給に専念できる事業モデルを構築する。

 ミ・デゥーは半期400型、年間800型を企画する商品のバリエーション、52週MDで新規・追加商品を投入する機動的な生産供給体制を構築する。トラッドをベースとしたミセス服で、百貨店婦人服売り場の活性化に結び付ける。京王百貨店が同事業を統括し、子会社で衣料品、雑貨専門店「リモーネ」を手掛けるエリートが運営する。

那覇メインプレイスにオンリーショップを出店「ミ・デゥー」



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