経済産業省が29日発表した商業動態統計速報によると、6月の大型小売店販売額(既存店ベース)は1兆6412億円(前年同月比0・3%減)となり、3カ月ぶりに前年を下回った。前年に比べて日曜日が1日少なかったことや、天候不順が影響した。
衣料品は、3カ月ぶりに前年を下回る3413億円(6・1%減)。平均気温が21・3度と前年に比べて低かったことや西日本を中心に悪天候に見舞われたことが、夏物衣料の販売に影を落とした。業態別にみると、百貨店の衣料品販売額は、高額品が好調も、セールを7月にずらした百貨店が多かったため、3カ月ぶり減の2288億円(5・2%減)となった。経産省によれば、7月はセールと猛暑で大幅な伸びが見込まれているという。スーパーは、3カ月ぶり減の1125億円(7・8%減)だった。
専門店、SPA(製造小売業)が中心の織物・衣服・身の回り品小売業販売額は、3カ月連続増の9500億円(0・6%増)。繊維品卸売業販売額は、2カ月ぶり増の2920億円(4・7%増)だった。