ららぽーと新三郷、海外強化と子供対応

2015/12/04 06:26 更新


 三井不動産商業マネジメントがJR武蔵野線新三郷駅前で運営するSC、ららぽーと新三郷(埼玉県三郷市)は9~11月下旬を中心に09年の開業以来最大規模となる改装を実施した。

 約180店のうち、12月中旬から来春にオープンする店を含め66店(新店44店)を刷新した。「デシグアル」「ザラホーム」「ラコステ」「スケッチャーズ」「ビルケンシュトック」やサムソナイト・ジャパンのバッグセレクトショップ「JSトランク&コー」、洋菓子店「ゴディバ」などを入れ、海外ブランドを充実した。既存の「H&M」「ザラ」「ホリスター」や別館で展開する「フォーエバー21」などと合わせ、「幅広いテイストや業種で海外ブランドの集積を高め、強みを発揮する」(磯部健所長)。

 中心客層である子育て世代への対応も強めた。三井不動産の子育て中の女性社員で構成するプロジェクト「ママ・ウィズ・ららぽーと」のアイデアをもとに、2階フードコートに座敷タイプの小上がり席と人工芝の遊び場で構成するキッズルーム、1階の共用部に未就学の子供を対象にデジタルサイネージや知育玩具で遊べるゾーン「キッズパーク」を11月21日に新設。

 フードコート内のキッズトイレも拡大し、授乳室を新設した。キッズパークは2階にある「アカチャンホンポ」や屋内型テーマパーク「トーマスタウン」などのほぼ真下に作り、上下階での回遊性を高める。トーマスタウンはキッズパークの新設と同時に、新しいアトラクションや菓子のテイクアウト専門店を入れるなど改装した。

エンターテインメント機能も高めた(11月21日に改装した「トーマスタウン」)

 同SCは食品スーパーを中心とした日常生活対応店舗やキッズ・ファミリー向け店舗を中心に地元客に支持され、海外ブランドの集積や同じ再開発街区にある「コストコ」「イケア」の効果で広域から集客している。近隣には約710店が入るイオンレイクタウンがあるが、「MDや顧客ニーズに違いがあり、すみ分けできている」という。マンションの相次ぐ開発で足元商圏の人口も増えており、今回の改装で「より居心地が良く、楽しめる施設にし、幅広い客層を取り込みたい」とする。



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