ラインの事業会社ボンサイガレージは27日、会員制オンラインオーダーシステム「ラインコレクション」のホールセールサイトを正式オープンし、小売り事業者の登録を受け付けている。日本未上陸ブランドをはじめ、専属バイヤーが国内外で発掘した商品を集積し、24時間365日オーダーを受け付ける。小売店のこまめな買い付けと他店との差別化を支援する。
ラインとしては珍しいBtoBサービスで、実店舗・自社ECを持つ小売店が対象。「24時間365日開いているオンライン上の展示会」とし、シーズンの制約なくオーダー・決済できる。契約ブランド・メーカーは通年対応する構えで、受注生産でも最長3か月で出荷できる見込み。
商品は、海外市場に精通し、コミュニケーションにも長けるバイヤーたちが、海外の大規模展はもちろん、小規模なローカル展や現地ブランドとの直接コンタクトを通じて、毎月15ブランドを目安に増やす。ファッション、生活雑貨、インテリア、家電等を揃え、これらのサンプルを実際に確認できるショールームも近く、設置する。
登録料・年会費は全て無料。各商品の表示価格に送料を含み、わかりやすく卸価格を提示する。小売価格はオープン価格だが、為替分をのぞき現地価格と大差なく設定できるようにした。現状、ウェア・アクセサリー、生活雑貨・インテリアともに、中価格帯以下が中心のため、今後ハイプライスゾーンを拡充していく。
「市場は同質化が極まっている。世界中のハイクオリティなブランドを手軽に導入してもらい、店の差別化とファッションの面白さをもう一度取り戻したい」(首藤伸治社長)としている。