丸井G、渋谷モディ11月19日開業

2015/09/18 06:30 更新


 丸井グループは、11月19日に渋谷モディがオープンするのを機に、従来のマルイを進化させたSC型の「マルイ」と「モディ」の二つのストアブランド確立に向けた施策を加速する。グループ各社の機能を一体化し、商業施設運営の新モデルの構築を目指す。

 渋谷2館の刷新は、15年4月の渋谷マルイに続き、旧マルイシティ渋谷を全館改装して開業する渋谷モディで完了する。渋谷モディはグループの強みを生かして運営する。

 施設運営、広告宣伝、店装をエイムクリエイツ、施設提携のカードをエポスカード、物流をムービング、情報システムをエムアンドシーシステム、警備・清掃をマルイファシリティーズが担当する。小売りグループとしてのノウハウを活用し、テナントに対するソリューションや支援サービスを提供する。

 例えば、物流はムービングが渋谷モディと渋谷マルイの配送事業を一括する。テナントが個別に契約する配送業者が納品する場合よりも車両台数を減らして周辺環境に配慮する。各テナントには毎朝定時での納品のほか、営業中も巡回車が運行してキメ細かく物流を支援する。要望があれば、両館以外の青山・表参道地区の商業施設への配送に応じる。

 館のコンセプトは「知的商業空間」とし、様々なコンテンツを集積する。5~7階にHMVを核とした「ブック&カルチャー」、8階にカラオケなどのアミューズメント、地下1階にエイチ・アイ・エスの旅行センターを配置する。訪日外国人対応では旅行センターのほか、1階に11カ国対応の館内案内タッチパネルを設置する。

 物販は、ヘアアクセサリーの「ステラハリウッド」、アクセサリーの「ティーズシーズ」、ECサイトのルクサの実店舗、ギフトの「フリーデザイン」「モノディア」、革製品の「二天一流総本舗」など雑貨が中心となる。雑貨やカフェ・飲食を増やし、これまでの20代中心から30~40代へ客層を広げる。

 丸井グループの小売り・店舗事業は取引・運営形態を従来の消化仕入れによる百貨店型から賃料収入のSC型へ一部を除いて段階的に移行する。同事業の収益の安定、向上が狙い。



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