“ウェルネスデザイン”で次の10年へ
ファッション事業開始から今年で10年となるマッシュホールディングスは新たに、企業理念に「ウェルネスデザイン」という考え方を加えた。女性にとって健康的で気持ち良いことを念頭に、ファッションやビューティー、食などの多様な事業を進化させる。この考えのもと、本社移転と事業会社再編も行う。
同社は、レディスファッションのほかにも、ルームウエア、オーガニックコスメ、ジューサリー、カフェ、スポーツウエアなど、女性の様々な生活シーンに対応した事業を行っている。特に最近はスポーツや食の分野も強化、「こうしたものをカジュアルに楽しむことで、女性の気分が上がったり、精神的な健康につながれば。気持ち良いことが大事」と近藤広幸社長は話す。新しい価値観から新しいファッションや音楽が生まれるように、ウェルネスデザインという理念を通じて新たな価値観を提供する。
「次の10年を良いものにするため、ゼロに立ち返った気持ちで企業のデザインもやり直す」。11月11日の創立記念日に合わせ、本社を現在の東京・表参道から麹町に移転する。今のオフィスが手狭になっていたこともあり、7階建て、地下2階のビルを一棟借りし、床面積は約2倍になる。「表参道と銀座の間というバランスに加え、アクセスも良く歴史もある場所。建物自体も気に入っている」