三井不動産は東京・渋谷の宮下公園との一体型商業施設、レイヤードミヤシタパークで、「体験型メディアに進化する」ための改装を行う。10月11日に食とエンターテインメントを融合した新区画「パーク・イン・パーク」を開設する。併せて、館内外に59面のデジタルサイネージ(電子看板)を新設する。これらを連動させて、「最先端カルチャーの創造・発信の場」を目指す。
パーク・イン・パークは南街区1階に開設する。飲食エリアとイベントも行うギャラリーエリアで構成する。グループ会社の東京ドームなどで開かれるアーティストのライブと連動したイベントや「渋谷らしい文化の発信」を行う。
デジタルサイネージは9月上旬に館内に計42面を新設。来年2月上旬に渋谷駅側遊歩道に8面連続の屋外サイネージを設置する。エンターテインメントやアート、広告、施設や地域、行政の情報などを配信する。広告配信などで収益源を多元化するとともに、「クリエイターや地域との関係性強化を通じて、施設全体の価値を高める」。

パーク・イン・パークとサイネージを連動させた「メディア化」の第1弾として、英国の人気ロックバンド、Oasis(オアシス)との協業企画を行う。10月25、26日に東京ドームで開かれるライブと連動した企画。パーク・イン・パークを公式グッズの販売やオアシスの音楽体験などの空間にし、サイネージでビジュアルを掲出、楽曲の再生も可能にする。
同社は多様なサービスを掛け合わせることで施設の価値を最大化する「コマーシャル・サービス・プラットフォーマー」戦略を促進しており、今回の取り組みはその一環。「新たなビジネスモデルの構築を目指す」という。