前田工業の婦人革靴自社ブランド「レシピ」 国内製造基盤を起点に発想

2025/02/12 15:00 更新有料会員限定


直営店に並ぶ「レシピ」。履き口は革の裁断面がそのままのぞく

 前田工業(静岡市)が14年に立ち上げた婦人革靴の自社ブランド「レシピ」は、「驚くほど柔らかく軽い」「1万円以下で買える」「純国産」がコンセプト。原料高騰や国内工場の高齢化などが立ちふさがり、それらを同時に実現するのは難しそうにも思える。だが、国内の製造基盤を起点に発想し、踏み出すことで道が開けた。

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OEM依存からの転換

 レシピを立ち上げる以前の同社は、百貨店向けライセンスブランドなどOEM(相手先ブランドによる生産)が主力で、上海にも自社工場を持っていた。10年代になり為替が円安に振れると、輸入採算が悪化し、価格転嫁もままならず、OEMに依存していては先が見えない状況に陥った。また、イニシアチブが相手方にあるOEMでは自社の企画力が発揮できない。

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