ニューズ・トレーディング バングラ生産を拡大

2017/05/29 04:22 更新


 レディスアパレルメーカーのニューズ・トレーディング(東京、三井元彦社長)は今期、バングラデシュ生産を本格化する。15年8月期は売上高に占めるバングラデシュ生産の比率は約10%だった。「今期は30%まで増える見込み」(三井元彦社長)だ。 

 16年4月にバングラデシュに駐在員を置き、今期は2人体制で生産管理している。「生産管理が定着し、順調に売り上げに貢献した」とする。また、「欧州向けカットソー製品の工場と新たに契約」し、18年春夏物から生産を本格化する。 

 現在、オリジナルブランドの「フローティング」でUV(紫外線)カット加工したカットソー製品やオリジナルパターンの“コクーンTシャツ”、カットソーのコーディガン(1000~1500円)の受注が良い。今秋物はファンシーヤーン使いのハイゲージのジャカードニット製品、スラブ風ニットソー(1500~1900円)などの生産を強化する。 

 同社はヤングレディスカジュアルのOEM(相手先ブランドによる生産)・ODM(相手先ブランドによる設計・生産)事業、パジャマホームウェア事業、ヤングミセスカジュアルの自社企画・製品事業の3つが中心だが、今期は、パジャマホームウェアとヤングミセス向けで売れる確度が高い商品への絞り込みを進めている。生産量は前期比10%減ほどにし、「毎年、在庫を残さず決算する。見切り品は大幅に減少でき、バングラデシュ生産も増え、利益の出る体質に転換」し始めた。

 16年8月期は売上高約40億円だった。17年8月期は36億円と減収ながら利益は横ばいを見込む。

ヤングミセス向けオリジナルブランド「フローティング」



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