パリのデモ、ヴィヴィアン・Wも"行進"

2015/12/03 06:09 更新


 約190カ国・地域が参加する第21回国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP21)が11月30日、パリ郊外ル・ブルジェで開幕した。パリで13日に発生した同時テロ事件で発令された国家非常事態宣言により、COP21開催にあたって企画されていた集会やデモは中止を余儀なくされた。

 エコロジストや賛同者たちは、デモの出発点であり、悲劇の犠牲者たちにたくさんの献花がされているレピュブリック広場を、小さなプラカードを添えた数えきれないほどの靴で覆うことで「行進」を表した。中にはヴィヴィアン・ウエストウッドさんのハイヒールや、仏女優マリオン・コティヤールさんのブーツもこの〝静止したデモ〟に参加していた。

 エッフェル塔では3日まで、午後6時~深夜1時にグリーンのイルミネーションの3Dバーチャルフォレストが投影された。これはパリを拠点に活動するベルギー出身のアーティスト、ナジア・メスタフィさんの再植林プロジェクト「ワンハート・ワンツリー」のライブ。アプリを利用しこのプロジェクトに寄付すると、自分の名前入りのバーチャルツリーがエッフェル塔に投影され、実際の木の苗もオーストラリアに植えられる。

 11日の同会議終了まで、ファッションビジネス界でも環境に関したカンファレンスや、リサイクルコレクションなどが発表される。(パリ=松井孝予通信員)

エッフェル塔ではグリーンのイルミネーションの3Dバーチャルフォレストが投影された



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