ビームスは10月1日、渋谷の「ビームス・タイム」1階を改装し、ニューヨーク・ブルックリンのカジュアルショップ「ピルグリム・サーフ+サプライ-」の日本1号店をオープンする。昨年、同ショップの期間限定店を運営、販売が好調だったため、既存のビームスとは違う切り口の業態として常設店を作る。
ピルグリム・サーフ+サプライは、ファッションだけでなく、サーフボードやサーフィンの用具なども販売している。オーナーでブランドのディレクターのクリス・ジェンティール氏は、地元のサーファーや飲食店関係者、アーティストとの親交も深い。ショップはこうした人たちが集うコミュニティー的存在だ。
ビームスは昨春から夏にビームス原宿の1階で、協業ショップを運営した。クリス氏と共同で仕入れ商品を選び、オリジナルも企画した。「バンズ」のコラボレーションスニーカーなど、入荷後、即完売するヒット商品も生まれた。好感触を受け、常設店をオープンすることにした。期間限定店と同様、店舗作りから、仕入れ、商品開発までクリス氏と共同で行う。仕入れブランドではショップ限定商品も販売するほか、共同開発のオリジナルは渋谷店だけでなく、ニューヨークの店舗でも売る。渋谷店オープンと同時にネット販売もスタートする。
品揃えはメンズ6割、レディス4割。オリジナルの中心価格はシャツやカットソートップ6000~1万4000円、パンツ1万4000円、アウター2万円台後半、キャップ4800~6800円など。
ビームスは、平日は都市で過ごし、週末はサーフィンなどアウトドアスポーツに興じる30~40代消費者のコミュニティーとして定着させたい考え。本国と同様、サーフィンの用具も置き、ファッション商品以外でもイベントを開催、人が集う仕掛けを打つ計画だ。