ラルフローレン新CEOにステファン・ラーソン氏

2015/09/30 15:45 更新


 【ニューヨーク=杉本佳子通信員】ラルフローレン社が、同社の48年を超える歴史の中で初めてラルフ・ローレン氏以外をCEO(最高経営責任者)に就任させることになった。11月に新CEOとなるのは、元H&M及びオールドネイビーのステファン・ラーソン氏。ラルフ・ローレン氏は引き続き、代表取締役会長兼チーフクリエイティブオフィサーを務める。

 ステファン・ラーソン氏はH&Mに15年在籍し、その間、売り上げを30億ドルから170億ドルに伸ばし、販路を12カ国から44カ国に増やした実績をもつ。直近では、オールドネイビーのグローバルプレジデントを務め、その間、利益を出しながら売上高を10億ドル上乗せした。

 ラルフ・ローレン氏は、「ステファンと私は個人的に固く結束し、ラルフローレンの将来へのビジョンを共有している。ステファンのユニークな感性、誠実さ、そして信頼性を高く評価している」とコメントした。

 なお、社長兼COO(最高執行責任者)のジャックウィン・ネメロヴ氏は11月に引退し、アドバイザーとなる。

 ラルフローレン社の昨年の年商は75億㌦。4~6月の売上高(ライセンス収入含む)は16億1800万ドル(前年同期比5・3%減)で、ライセンス収入は微増だったが、卸売りと直営店の売り上げは減少した。純利益は6400万ドルと、前年同期の1億6200万ドルを大幅に下回った。ラルフローレン社は、グローバルなブランドの再構築をしている最中で、この業績は予想を上回ったと説明している。



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