伊藤忠グループのリサーチ会社マイボイスコムは、リカバリーウェアに関する調査を実施した。直近1年間にリカバリーウェア(主に疲労回復を目的に開発された衣類)を利用した人は約4%だった。このうちテレビの通販番組を見て購入した人が約36%。利用したいと考えている人は2割弱で、男性の10~20代では4割強。非利用意向者は4割弱だった。調査はインターネットで8月1~7日に実施し、回答者は1万1591人。
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認知率は2割強
リカバリーウェアを知っている人は2割強で、男性が2割弱、女性3割弱と女性の方が認知率が高く、特に女性40~60代で高くなっている。男性30代では「リカバリーウェアについて知らない」が6割強と多い。
「直近1年間にリカバリーウェアを利用した人」は、「現在利用している」「直近1年間に利用したことがある」を合わせて約4%。男性10~20代では1割強だった。
直近1年間にリカバリーウェアを利用した人で、利用したブランド(複数回答)は、「バクネ」「リライブ」が各2割弱、「シックスパッドリカバリーウェア」「ベネクス」が各1割強。リライブは男性、バクネは女性で高くなる傾向がみられた。直近1年間にリライブのウェアを利用した人では、「テレビで見た」の割合が高かった。期待する効果を感じたと回答した層では、「テレビで見た」「家族や友人・知人のすすめ」「SNSやユーチューブで見た」が上位となった。
利用しようと思った理由(同)は、「疲労回復効果が期待できる」が44.1%、「健康のため」が40.9%、「血行促進効果が期待できる」が28.4%。期待する効果を感じたと回答した層では、「健康のため」「睡眠の質の改善が期待できる」の比率が高い。一方、効果を感じなかったと回答した層の利用理由は、「筋肉のこり・ハリをやわらげる効果が期待できる」「着ながら体のケアができるので効率的」「もらった」が多い。
「効果感じた」5割弱
効果実感度は、「効果を感じた」「やや効果を感じた」を合わせて5割弱で、70代では6割強と高い。一方、感じなかった人(「効果を感じなかった」「あまり効果を感じなかった」の合計)は2割強、「どちらともいえない」が3割弱だった。
利用意向者は、「利用したい」「やや利用したい」を合わせて2割弱で、男性約15%、女性約26%と女性の方が高かった。非利用意向者(「利用したいと思わない」「あまり利用したいと思わない」の合計)は4割弱で、70代では5割弱と、他の層より高くなっているのが特徴的だ。