三陽商会は明日19日、東京・銀座8丁目に同社の旗艦ブランドを集めた「三陽銀座タワー」をグランドオープンする。伝統と革新をストアコンセプトに、地下1階から地上9階で全7ブランドを販売する。
バーバリー銀座店だった場所で、9月1日から三陽銀座タワーに名称を変更、19日にグランドオープンを迎える。「日本の物作りの良さなどを国内外に発信できる館にしていきたい」(杉浦昌彦社長)とし、売り上げ目標は30億円。インバウンド(訪日外国人)需要はそのうち30~40%を見込んでいる。
三陽銀座タワーの売り場面積は1439平方㍍。地下1階から地上2階に「ブルーレーベル・クレストブリッジ」「ブラックレーベル・クレストブリッジ」、3~5階に「マッキントッシュ・ロンドン」や「マッキントッシュ・フィロソフィー」などマッキントッシュ関連を配置。8~9階には「ポール・スチュアート」(メンズ、レディス、スポーツ)を置いた。
6階にはECブランドの「サンヨー・エッセンシャルズ」の初のリアル店舗を開設。ニューベーシックをキーワードに日本製のアイテムを展開する。「100年コート」やウールのレインコートなど「三陽商会の物作りを結集した日本製商品」も打ち出す。店内はクラシカルな素材を使用し、シンプルでモダンな空間に仕上げた。各フロアには同タワー限定品を置いている。
グランドオープンに先立って18日にオープニングセレモニーを開催。杉浦社長と高校時代からの親友である迫本淳一松竹社長も出席し、テープカットを行った。
三陽商会はこのほど松竹の協力を得て、歌舞伎の様々な衣装に用いられる「翁格子」を基に「三陽格子」を開発。
同タワーの6階では、三陽格子を裏地などに使用する100年コートのオーダー会を明日から23日まで実施する。