そごう・西武の中継買い物サービス

2015/04/15 10:18 更新


 そごう・西武は、グランツリー武蔵小杉の小型店で昨年11月にスタートした「ライブショッピングサービス」で、順調に新規顧客を獲得している。5カ月余りで100件程度の利用があり、その約8割で商品購入に至った。今後、新サービスの認知度の向上を目指す。

 ライブショッピングサービスは、武蔵小杉の店頭で都心店と同じ商品を買うことができるサービス。店頭とそごう横浜店、西武渋谷店をインターネットでつなぎ、ライブ中継映像を通じて衣料品やバッグなどの雑貨を選ぶことができる。ネットのほか、電話、店頭で事前予約し、渋谷や横浜の店舗にいる専門販売員が買い物の相談に応じ、コーディネートなどを支援する。

 都心まで出向いて買い物するのが難しい子育て中の母親などの利用を事前に想定していたが、幅広い世代や用途の利用があった。例えば40代OLが、スプリングコートでロング丈を持っているため、ショート丈を希望してサービスを利用。身長や体形が似ている販売員が試着してサイズを確認し、ブランドの枠を超えて希望に応じた商品を5点揃えたところトレンチコートの購入を即決した。60代男性は、ゴルフシューズで革のパーツの色を選ぶことができる商品を選んだ。横浜店で採寸後、オーダーゴルフシューズを購入した。さらに後日、再来店して同サービスを利用し、ポロシャツやベストなどゴルフウエアを購入した。

 ライブショッピングサービスは「顧客の利便性の向上が第一の目的」(同社)という。オムニチャネル戦略の一環として、時間と距離の壁を超えて近くの店で様々な商品の買い物体験ができるようにした。今後、ICT(情報通信技術)を活用した支援サービスを強める。



この記事に関連する記事

このカテゴリーでよく読まれている記事