ラクーンが運営する小売店向け仕入れサイト「スーパーデリバリー」の輸出販売サービス「SDエクスポート」が、国内卸企業500社、海外の小売店など仕入れ企業1000社の規模で25日にスタートした。取扱商品点数は7万点。
同社は新サービス開始の2カ月前から、仕入れ側の海外小売店・企業の事前登録を実施し、24日までに987店の登録があった。そのうち、703店がアジアで、インドからの登録が一番多く、香港・台湾が続く。アジア以外では、北米108店、欧州86店、オセアニア59店など。
卸側はスーパーデリバリーに出店する企業(1065社=4月末時点)で輸出を希望する約500社。アクセサリー・ジュエリーが最も多く、レディスアパレルがこれに次ぐ。また、新サービス立ち上げを機に、約20社が加盟する越前漆器共同組合が出店し1500点以上を海外に販売する。
エクスポートサービスで注文を受けた企業は、専用伝票を貼った商品をラクーンと提携する物流代行ディーエムエスの国内倉庫に送るだけでいい。エクスポート利用の追加料金も不要。
スーパーデリバリーは日本語表示のみで商品受け取りは日本国内という制限があるが、海外企業の登録は400店を超え、流通額も月間3000万円に達していた。それでも9割の企業の登録を断っていたことから、新サービスをスタートした。