高島屋、和紙混ジャージーJK完売

2016/06/14 06:53 更新


 高島屋は、今年のクールビズ商戦で独自開発した和紙混ジャージージャケットをほぼ完売した。大型店を中心に4月20日投入し、1カ月半で約200枚を販売。消化率は9割超で、値下げしないで7月のセール時までに売り切る見通しだ。素材から独自に開発し、国内産地の技術を生かしたもの作りが顧客の共感を呼び、購買に結び付いた。

 ジャケットを企画したのはMD本部紳士服紳士服ディビジョンセントラルバイヤーで紳士服一筋27年の藤井卓郎次長。「ネクタイを外すことから始まった日本のクールビズに疑問を持っていた。夏でも快適な素材さえ生み出せば」と、軽くて汗をかいてもさらっとした肌触りの美濃和紙に注目した。

 糸からのオリジナル開発のため、国内各地の有力工場をつないで生産した。和紙をスリット状にする工程を大福製紙(岐阜県美濃市)、撚糸、編み立て、染色を宮田毛織工業、日本化繊など尾州産地企業、消臭加工を帝人フロンティア、縫製を秋田ファイブワン工業に委託して国内で一貫生産した。

 

表地をそのまま身返しに使った大身返しなどでビジネス仕様に仕上げた和紙混ジャケットと藤井セントラルバイヤー
表地をそのまま身返しに使った大身返しなどでビジネス仕様に仕上げた和紙混ジャケットと藤井セントラルバイヤー

 

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