東京テキスタイルスコープ26年春夏 国内外からバイヤーが来場 出展者同士の交流も促す

2025/05/15 17:30 更新NEW!


来場者は出展者のイチ押し素材を熱心に見ていた

 総合素材展の東京テキスタイルスコープ(TTS)26年春夏が、東京都立産業貿易センター浜松町館で開催されている。初日は国内外のバイヤーや学生が訪れた。商談のほか、出展者同士の交流も促し、日本の繊維業の活性化につなげる。5月16日まで。

(関麻生衣)

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 プレミアム・テキスタイル・ジャパン(PTJ)とJFWジャパンクリエーション(JFW-JC)を再編し、会場を従来の東京国際フォーラムから移して開かれた。総面積はこれまでの1.2倍に拡張し、出展者数は25年春夏展に比べて約20%増えた。

 TTSとしては初開催で会場も変わり、「客が以前よりも少ないように感じる」「商談が十分にできていない」と話す出展者もいた。一方、会場に産地の企業や団体が視察に足を運び、業界の関心は引き続き高いと見られ、今後に注目だ。

 欧米やアジアからの来場客も散見された。海外客が団体でブースを巡る場面もあった。ヤマサワプレスは上海や香港などのバイヤーから自社ブランドの製品を買い付けたいとの要望を受けた。

 「産業間や異業種で協業できたらおもしろい。そのマッチングがTTSで行われれば」と話すのは中伝毛織の中島君浩副社長。出展者同士が情報を交換し、産地ごとの課題を補い合って日本製を世界に売っていくためのプラットフォームの役割を期待する。主催する日本ファッション・ウィーク推進機構(JFW推進機構)の古茂田博事務局長は「TTSで産地や企業が交流を深めてほしい」と話す。



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