アーバンリサーチのウェブ事業部は、EC(電子商取引)の拡大に向けて、ECモールとの在庫一元化を進めている。今秋には関東で物流拠点も増強し、東西の2拠点体制にする。商品が届くまでの時間を短縮するとともに、ECモールでの在庫ロスを削減し、今期(15年1月期)はEC売上高115億円(前期実績は90億円)を目指す。
ECモールとの在庫一元化は、システムを整備して今年から開始した。在庫の一元管理によって、ECモールで受注した商品を在庫確認するまでの時間を短縮できるほか、モール別に商品を置いていたこれまでのやり方に比べ、販売機会ロスを減らすことができる。
同社のEC売上高のうち、ECモールの割合は70%を占めている。すでに在庫連携をしたECモールでは、前年を大きく上回る売れ行きになっている。一元化に合わせて、「セレクトスクエア」や「スタイライフ」などへの新規出店を進めており、他にも出店計画がある。
関東の物流拠点強化は、今年10月に予定している。客に商品が届くまでの時間を短縮する。これにより、大阪との2拠点体制となる。
7月から、実店舗での商品の取り置き注文をネットを通じて行えるサービスを開始した。すでにECサイト上で、実店舗での在庫の有無を店舗別に見られるようにしているが、これまでのように店に電話しなくても、ウェブ上で実店舗の取り置きを受け付ける。実店舗で店員が客と会話しながら商品を渡すことで、CS(顧客満足)を高めていく考えだ。