構造改革を進めているワールドは、9月末を退職日とする希望退職を実施する。40歳以上60歳未満の一般従業員と、60歳以上の再雇用契約従業員が対象。7月6~24日を募集期間とするが、募集人数は公表していない。
同社は今年度、不採算の10~15ブランドの廃止、400~500の不採算店の閉鎖を柱とする構造改革を実施する。上山健二社長は「(人件費を含む)固定費のスリム化には一切の聖域を設けない」ことを明らかにしている。構造改革とともに、EC(電子商取引)事業の拡大など、「既存事業の選択と集中」を進める。17年3月期には、15年3月期の倍にあたる営業利益100億円達成を目指している。今回の希望退職はワールド単独(社員数は1786人)が対象。販売のワールドストアパートナーズなど子会社は対象としない。
同社が希望退職を実施するのは、01年以来2回目。同年は新人事制度の導入に伴うもので、282人が応募した。