レディスアパレルメーカー、アイランドユニヴァースはレディスブランド「アグノスト」で3月に初めて開いた晩夏・初秋物展示会で手応えを得た。商品投入は5月所頭~6月末で、一般に売れ筋のフォローや価格競争になりがちな時期だが、差別化のためにあえて鮮度の高い商品を提案。売り場の鮮度向上を狙う取引先から受注を得た。
晩夏・初秋展開催は「我々のような卸型のビジネスでは4月末を過ぎるとプロパー商品(への受注)が入りづらい」ことが背景にある。セール時期の早期化で早い店では5月末からプレセールが始まり、小売店からすれば販売期間が短いプロパーの商品を入れづらい。
一方で、売れ筋に寄せた商品や価格訴求の商品が増えれば売り場の鮮度や提案力が低下してしまう。「取引先からも鮮度アップへのニーズはあった。消費者の購買意欲にスイッチを入れられる鮮度の高い商品を仕掛けるべき」と判断した。