「キャタピラー」のアパレル、20年ぶりに日本再進出

2018/06/08 06:26 更新


 20年ほど前に若者の間でブームになった米ブランド「キャタピラー」のアパレルが、再び日本に進出する。スポーツアクセサリーやシューズなどを輸入販売するトレンドジャパン(東京、赤坂孝二社長)が、このほど同ブランドの国内における総代理店となり、18年秋冬から本格販売する。靴の取り扱いも始めており、百貨店やセレクトショップでは、服と靴トータルでの売り場展開も構想する。18年秋冬、19年春夏を通じ初年度売り上げは、2億~3億円(小売価格)を見込む。

 重機の「キャタピラー」を起源としたブランドで、「CAT」の文字を大きく配したロゴ使いで知られる。アパレルはワーカーの作業着から着想を得たデザインを、都市生活用に落とし込んでおり、高機能のわりに低価格に抑えているのが特徴だ。アウターなら防水・防風性とリフレクション、ドローコードの収納機能などを備えながら、1万8000円に設定。耳が当たる両脇部分に小型のスピーカーが付くニット帽は、3000円で販売する。

 靴に関しては、このほど輸入卸のワイエスインターナショナルから代理店業務を引き継いだ。ワークブーツ中心の従来の商品構成から、カジュアルブーツや防水機能付きのワークブーツ、スニーカーブーツなどに幅を広げ、客層と販路を広げる。中心価格は1万5000円前後。本格販売する18年秋冬では、靴専門店など50店への卸売りを始める。

 販促面では、日本キャタピラー社とも連携する。キャンプイベントなどに共同で出展するなどし、30~40代には懐かしさ、10~20代には新しさを打ち出す。

CATのロゴが目立つウェア
靴はテイストの幅を広げる



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