ファーストリテ、衣料や雇用で難民支援

2015/11/26 10:20 更新


 ファーストリテイリングは、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と、両者間のグローバルパートナーシップを強化する新たな合意書を締結した。16年から3年で総額1000万㌦の支援を実施するほか、国内外のユニクロ店舗で難民雇用を100人に拡大する。バルカン諸国、アフガニスタンに越冬支援のため防寒肌着のヒートテック15万点を寄贈する。

 ファーストリテイリングは商品、店舗や生産ノウハウ、売り上げ、従業員への啓発の四つの柱で難民への支援を行っている。今回のUNHCRとの連携強化は、この間、難民が急増していることを受けての対応だ。

 柳井正会長兼社長は「ネットの発達で世界がつながり、情報化が進んだが、グローバル化に反する動きも一方であり、その影響を最も受けているのが一般の人々」と話し、急増している難民の中には「裕福な人も将来のある若い人も多い」と支援の意義を説明した。

 UNHCRのアントニオ・グテーレス国連難民高等弁務官は「難民支援に協力する企業は多くあるが、ファーストリテイリングのように包括的に支援を行っている企業は他にない」と同社の支援の意義の大きさについて言及した。



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