《決算発表から》小松マテーレ中山大輔社長 値上げに見合う価値認められた

2025/11/07 06:25 更新NEW!


中山大輔社長

 「価格転嫁が進んだのは、値上げに見合う価値やサービスを認めてもらえた結果。現場が頑張ってくれた」と話すのは、小松マテーレの中山大輔社長。25年4~9月連結決算は売上高が17年ぶりの200億超え、営業利益は連結決算の発表を開始した00年以降で最高を更新した。

 営業利益の増加に最も貢献したのは「販売価格差」の伸びで、コスト増に対する価格転嫁や高付加価値品の拡大が実った。

 一方、加工・販売数量は不採算品の縮小や休日増でマイナスだが、生産性を高め、こちらも現場の努力が実った。

 年間休日は昨年の116日から120日に増やし、上期は休日出勤ゼロを達成した。これまでは供給が追いつかない時には休日出勤でカバーし、「昨年、最も多い工場では休日出勤が18日あった」(米谷俊泰専務)。上期稼働時間は前年同期比5、6%減だったのに対し、生産性向上で生産量は3%減にとどめた。

 下期も休日出勤ゼロを前提に計画を立て、引き続き生産性を高めていく。特に受注好調でひっ迫する美川工場の民族衣装や、米国向けなどが好調な「SY加工」で生産性向上や新増設・更新投資を行い、強みの加工を伸ばしていきたい考えだ。



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