熊本地震、FB関連企業の被害状況

2016/04/15 14:32 更新


 14日午後9時26分、熊本市隣の益城町で最大震度7を記録する強い地震が発生、ファッション関連企業にも様々な被害が及んでいる。15日午前の段階では深刻な人的被害情報は確認されていないが、従業員の安否確認、天井崩落など施設の一部損壊や水漏れ、売り場商品の散乱などで15日の営業を取り止めるケースが相次いでいる。

店外の臨時営業も

 熊本中心市街地の商業施設では鶴屋百貨店、熊本パルコ、あうね熊本が施設の安全確認や売り場整理のため15日休業、郊外SCではイズミが運営するゆめタウンは、天井の一部崩落などで休業する。熊本県内でイズミが運営するほかの8店については、安全確認と売り場の整理がついた店舗から順次営業を再開する方針。


 イオンモール熊本と宇城では専門店モールが休業し、GMSのイオンは天井の一部崩落や防煙垂れガラスの破損などで店内営業できず、物資供給のため店外で臨時営業している。ほかのイオン九州運営GMS6店の内4店は通常営業、2店は1階食品のみの営業。


 専門店ではベイブルックがイオンモール熊本、ゆめタウン光の森、あうね熊本内の計4店と郊外路面店1店を休業、ほかの市内7店は被害が軽微で昼までに順次営業を始めている。パーマネントモダンは内壁の一部が壊れ商品が散乱、余震が続いているため明日以降に整理に入ると言う。子供服のコグマはSC内4店など5店舗全店が休業する。

製造業に休業も

 製造業関連では、上益城郡御船町にある龍田紡績の熊本工場が人的被害はなかったものの、現在操業できていない状態。内屋根が落下し、機械にも被害がでているという。周囲の交通網も麻痺している状況で、再開のめどはまだ立っていない状態だ。


 そのほか、熊本県荒尾市に本社を置く第一紡績は特に影響がなく従業員は無事、工場も稼働。ベビー肌着の岩下の九州工場(熊本県高森町)と高千穂工場(宮崎県高千穂町)で震度5の強い揺れがあったが、従業員が全員出勤、通常通り稼働。


 九州ワコール製造が熊本県上天草市と長崎県雲仙市に持つ自社工場では設備、従業員などの被害は無し。


 シャツメーカー、フレックスジャパンの縫製工場、天草フレックス(天草市)は工場、従業員に被害はなく、通常通り稼働している。


 縫製工場のシャトー岩中(上天草市)は震度5弱と揺れは大きかったが、全員出社し、工場は通常通り稼働している。

 専門学校ではヒロ・デザイン専門学校で、生徒・教員に怪我などの被害はなく棚の収納物が散乱した程度で、校舎への大きな損傷はなかったが15日は休校。熊本デザイン専門学校も生徒・教員にケガなどの被害はなかったが、棚の収納物が散乱し、校舎の壁の一部にひびが入った。余震が続いており、金曜日~月曜日の休校を決定している。

(2016年4月15日正午現在)



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