オンワードホールディングスは減収、大幅減益となった第2四半期(15年3~8月)の結果を受け、下期は主力のオンワード樫山を中心に国内事業ではプロパー販売の強化による業績回復に全力を上げる。
同社の第2四半期(15年3~8月)業績は、売上高が前期比5%減で営業利益は91・3%減、経常利益も55・1%減と大幅に減少した。
不振の要因は①国内事業が駆け込み需要の反動で3月が不振②新規子会社の先行投資③欧州の苦戦――など。純利益は株式売却益などで12・8%増を確保した。通期は期初計画を下方修正し、売上高2674億円(5%減)、営業利益46億円(19・7%減)、経常利益58億円(19%減)、当期利益43億円(2・3%増)を予想する。
オンワード樫山の第2四半期売上高は7・6%減。うち基幹ブランドの4~8月の売上高は1・1%増(全社は4%減)と健闘したが、3月の18%減(全社)が大きく補えなかった。特に、プロパー消化率の悪化がクリアランスや在庫の増加に繋がっており、下期は「最低でも2ポイント以上改善」(馬場昭典社長)させる。