イオングループは都市型ファッションビル事業を統合する。ダイエー子会社のOPAとイオンリテールが運営するビブレ・フォーラス事業部を統合した運営会社を設け、イオンモールの子会社とする方針。
イオンは15年1月にダイエーを完全子会社化、それに伴い重複する機能を解消するとしていた。アミューズメント、書店で先行したが、ファッションビルについても当初から候補に挙がっていた。16年春をめどに実施することと、イオンモールの傘下に置く方向が示された。
イオンモールは郊外の大型SCを中核事業にしているが、都市型ファッションビルを取り込むことで「マルチフォーマット型に進む」(吉田昭夫イオンモール社長)ことになる。OPAの商業施設は店舗年齢の高いものが多いが、都心立地の優位性は高いと見る。最近は投資が限られていたが、新たな枠組みの中で活性化が進むとみられる。さらに、イオンモールにとってはテナント300社の新規取引先を得ることになる。
OPAは心斎橋、河原町、三宮など「オーパ」9店を、ビブレ・フォーラス事業部は横浜ビブレ、仙台フォーラス、金沢フォーラスなど9店を運営している。統合で国内有数規模のファッションビル運営会社になる。