しまむらは10日、グループで2000店に達した。野中正人社長は「通過点」と位置づけ、3000店を目指す体制の変革に力を注いでいる。在庫の適正化、型数を絞り込んで量を積み上げるコア商品作り、教育などメニューは多いが、「16年を実りの年にして17年を完成の年にする」めどが立ったという。
目指す3000店は、ファッションセンターしまむらとともに、改革を進めているアベイルやバースデイ、シャンブルなど国内中心の「今の業態で可能」という。衣料品販売の環境は厳しいが、「占有率を上げるチャンスでもある」。その条件には磐石な基盤が要るため、変革を急ぐ。
ただ、足元は「先々週、先週の2000店セールがなかったらぞっとする」状況。売り上げ目標は、11月中旬までの勢いで捉えつつあるが、下旬以降は「景気より天気」が影響した。それでも「ギリギリ間に合った」とし、変革で適時適品が入るようになった在庫状況を生かし、押し上げる構えだ。