ユナイテッドアローズは、収益性の向上に改めて取り組む。商品力強化に加え、原価率引き下げを引き続き徹底する。伸び率の高いECの利便性をさらに高めるとともに、実店舗では接客レベルの底上げを進める。
16年3月期連結業績は売上高1409億円で増収ながら減益を強いられた。営業利益、経常利益段階での減益は2期連続だ。これにより13年5月に発表した長期ビジョンで掲げた22年3月期に売上高2200億円、売上高に占める経常利益率12%の数値目標を取り下げた。
前期も減益となった要因は、価格見直しによる粗利益率の低下が大きい。前々期に商品価格を上げたが、これが顧客に受け入れられず、前期は価格を見直したものの、原価率の抑制が追いつかず、これまでの在庫処理も収益性の低下に拍車をかけた。